- 機種変更時のLINEのデータ移行方法がわからない
- LINEのトーク履歴や写真を失いたくない
- 異なるOS間でのLINEの引き継ぎに不安がある
LINEの引き継ぎ方法は端末やOSによって手順が変わるため、事前に自分に合った方法を知っておくことが重要です。
この記事では、機種変更時におけるLINEデータの引き継ぎ方法や引き継ぎに必要な準備、引き継ぎ時の注意点を解説します。記事を読めば大切なLINEのデータを失うことなく、新しいスマホへスムーズに移行可能です。
LINEでは友だちリストやトーク履歴など一部のデータは引き継げますが、設定内容やアルバムなどは移行できません。引き継ぎ対象と対象外のデータを把握し、機種に適した方法で引き継ぎを行いましょう。
LINEの引き継ぎとは古いスマホから新しいスマホへデータを移すこと

スマホの機種変更後もLINEを使い続けるためには、アカウントやトーク履歴などを新しい端末に引き継ぐ作業が必要です。正しくLINEの引き継ぎを行えば、過去のやりとりやスタンプ、LINEポイントなどを新しい端末でも利用できます。
端末間で引き継げる情報には制限があるため、自分の使い方に合わせて事前に確認しておくことが大切です。
LINEで引き継ぎ可能なデータと不可能なデータ

LINEの引き継ぎでは、すべてのデータが移行できるわけではありません。移行前に各データの引き継ぎ可否を理解しておくことで、意図しない削除のリスクを防げます。
引き継ぎ可能なデータ
LINEで引き継ぎできるデータは以下のとおりです。
- 友だちリスト
- トーク履歴
- グループトーク情報
- タイムライン投稿履歴
- お気に入りスタンプ
- Keep(メモ)のデータ
- トークルーム内の保存コンテンツ
- プロフィール情報
- アカウント設定
- ブロックリスト
- LINE Payの残高情報
- 公式アカウント登録情報
- ID検索の許可設定
LINEの引き継ぎを行う前にデータのバックアップを取っておけば、万が一引き継ぎに失敗した場合でも、データを復元できます。
引き継ぎ不可能なデータ
LINEで引き継ぎができないデータは以下のとおりです。
- アプリ内の設定情報
- LINEアルバム内の写真・動画
- Keep(メモ)の内容
- ブロックリスト
- 友だち自動追加設定
- タイムライン投稿
- OpenChat参加情報
- LINE VOOM配信履歴
- LINE MUSICプレイリスト
- LINE MANGA購入コンテンツ
iPhoneとAndroid間で機種変更を行う場合、LINE着せかえは引き継げません。LINE Outの通話履歴も新しい端末では確認できなくなります。引き継げないデータは新しい端末で再設定するか、失いたくない場合は事前にスクリーンショットで保存しておきましょう。
LINEを引き継ぐ際の事前準備

LINEを引き継ぐ際の事前準備は以下のとおりです。
- LINEアプリとOSのバージョン確認
- アカウント情報の確認とバックアップ
LINEアプリとOSのバージョン確認
LINEのデータを正しく引き継ぐために、アプリとスマホOSのバージョンを事前に確認しましょう。デバイスやLINEアプリのバージョンが古いと、データの移行がスムーズに行えない可能性があります。アプリとスマホのバージョンの確認方法は以下のとおりです。
- LINEアプリのバージョン
- 「設定」→「その他」→「アプリ情報」から確認できます。
- iPhoneを使用している場合
- 「設定」→「一般」→「情報」からiOSバージョンを確認しましょう。iOSが13.0未満の場合、LINEの最新機能に対応していない可能性があるため、先にOSをアップデートしてください。
- Androidの場合
- 「設定」→「端末情報」→「Androidバージョン」で確認できます。バージョンが8.0未満の端末では、LINEの引き継ぎ機能が正しく動作しないケースがあります。
アカウント情報の確認とバックアップ
スマホの機種変更前に、現在使用しているLINEアカウントの情報を確認し、重要なデータのバックアップを取っておきましょう。認証方法によって引き継ぎの手順が異なるため、事前に登録情報を最新の状態にしておく必要があります。以下の情報が正しく登録されているか確認してください。
- 登録している電話番号
- メールアドレス
- パスワード
- 二段階認証の設定状況
パスワードを忘れている場合は、引き継ぎ前に必ずリセットしておきましょう。
トーク履歴のバックアップは、LINE設定内の「トーク・通話」を開き「トークのバックアップ」から行えます。iPhoneではiCloud、AndroidではGoogleドライブを使用し、各クラウドに保存します。
» スマホのバックアップ方法とは?失敗した場合の対処法も解説
機種別のLINEの引き継ぎ方法

LINEの引き継ぎ方法を以下のケース別に解説します。
- iPhoneからiPhoneへの引き継ぎ
- AndroidからAndroidへの引き継ぎ
- 異なるOS間での引き継ぎ
iPhoneからiPhoneへの引き継ぎ
iPhoneからiPhoneへのLINE引き継ぎは、iCloudバックアップを利用すると簡単に行えます。引き継ぎを始める前に、新旧両方のiPhoneで同じApple IDが使用されていることを確認してください。古い方のiPhoneで使用しているLINEは、必ず最新バージョンにアップデートしておきましょう。
iPhoneからiPhoneへのLINEの引き継ぎ手順は以下のとおりです。
- 古いiPhoneのトーク履歴のバックアップを作成する
- iCloud Driveをオンにしてトーク履歴を同期する
- アカウント引き継ぎ機能を使用する
- クイックスタート機能でデータを転送する
トーク履歴のバックアップは、LINE設定内の「トーク・通話」から行います。iPhoneの容量が足りないと、バックアップに失敗する場合があるため、十分な空き容量があるかを確認しましょう。
新しいiPhoneでLINEをインストールしたら、登録済みのメールアドレスとパスワードでログインしてください。ログインする際に電話番号認証が必要になるため、SIMカードを新端末に移しておきましょう。
引き継ぎ完了後は「友だち自動追加」の設定も確認しておくと、連絡先に登録されている友だちを自動的に追加できます。
AndroidからAndroidへの引き継ぎ

AndroidからAndroidへLINEを引き継ぐには、Googleアカウントを利用します。同じGoogleアカウントでログインしていれば、基本情報が自動的に引き継がれるため、スムーズに作業を進められます。AndroidからAndroidへLINEを引き継ぐ手順は以下のとおりです。
- 古い端末でLINEアプリを開く
- バックアップを行う
- 新しい端末で同じGoogleアカウントにログインする
- LINEアプリをインストールして起動する
- 同じ電話番号で登録する
- 「トーク履歴を復元する」を選択する
トーク履歴のバックアップは設定から「トーク・通話」を開き「トーク履歴のバックアップと復元」から行えます。トーク履歴の復元には、Googleドライブの連携が必要です。
異なるOS間での引き継ぎ
iPhoneとAndroidのような異なるOS間で引き継げる情報は、以下の3点です。
- 友だちリスト
- グループ情報
- アカウント設定
トーク履歴は引き継げないため、重要な会話はスクリーンショットやテキスト形式で保存しておきましょう。引き継ぎ方法には「LINE引き継ぎ用QRコード」または「メールアドレスとパスワード」があります。新しい端末で古い端末のLINEアカウントにログインすると、データが自動的に引き継がれます。
OSが異なる機種に変更する前に、LINEアカウントと電話番号が正しく連携されているかを確認してください。LINEの設定から「アカウント」を開き「メールアドレスとパスワード」から確認が可能です。
LINEの引き継ぎができない場合の対処法

LINEの引き継ぎができない場合の対処法を、以下のケース別に解説します。
- 古い端末が手元にない場合
- パスワードを忘れた場合
- トーク履歴が復元できない場合
古い端末が手元にない場合
古い端末がなくても、アカウント情報を覚えていれば新しい端末でもLINEの引き継ぎは可能です。まずは、LINEに登録していたメールアドレスとパスワードを使ってログインできるか試しましょう。パスワードがわからなくても、SMS認証を使えば復元できる可能性があります。
LINEには、FacebookアカウントやGoogle/Appleアカウントでもログインできる仕組みが用意されています。ログインできない場合は、LINE公式ヘルプページからアカウント復元手続きを行ってください。
どうしても復旧できない場合は、以下の対応を検討しましょう。
- 友だちにQRコードを送信する
- LINEカスタマーサポートに問い合わせる
- 新規アカウントを作成する
iCloudやGoogleドライブに取り込んだバックアップから復元できる可能性もあります。
パスワードを忘れた場合

LINEのログインパスワードを忘れた場合は、LINEの「パスワードを忘れた場合」から再設定が可能です。登録済みのメールアドレスを入力すると、再設定用リンクがメールで送られてくるので、新しいパスワードを設定しましょう。
LINEにメールアドレスを登録していない場合は、電話番号認証やFacebookアカウントとの連携を活用できます。
「パスワードを忘れた場合」から電話番号認証を選択すると、SMSで届く認証コードを使ってパスワードの再設定が可能です。Facebookアカウントと連携している場合は、Facebookログインを通じて再設定を行えます。
いずれの方法でもログインパスワードを再設定できない場合は、LINEのカスタマーサポートに問い合わせましょう。
トーク履歴が復元できない場合
LINEのトーク履歴が復元できない場合は、バックアップファイルの状態を確認してください。ファイルが破損している場合は別のバックアップデータがないかを探し、過去の保存履歴から復元を試みることも有効です。LINEのトーク履歴が復元できない原因は以下のとおりです。
- クラウドバックアップを更新していない
- 異なるOS間での引き継ぎを行った
- 容量が不足している
- 復元を中断してしまった
空き容量が不足している場合は、不要なファイルを削除してから再度復元を行ってください。LINE Keepに保存されたデータは、トーク履歴とは別に復元手続きを行う必要があります。LINEのトーク履歴の復元が途中で中断された場合は、最初からやり直しましょう。
LINEの引き継ぎ時の注意点

LINEの引き継ぎに関する以下の3点を解説します。
- トーク履歴が消えないようにするためのポイント
- 異なるOS間で引き継ぐ際のリスク
- データの引き継ぎに失敗した場合の対処法
トーク履歴が消えないようにするためのポイント
トーク履歴を失わないために重要な点は、定期的にバックアップを取ることです。機種変更の前に最新の状態でバックアップを取っておくと、万が一引き継ぎに失敗した場合でもデータを復元できることがあります。クラウドバックアップを有効にしておけば、データを安全に保存しやすくなります。
バックアップ完了の通知を確認するまでは、旧端末のLINEを操作しないようにしましょう。引き継ぎ作業中に端末の電源が切れると、処理が中断される可能性があるため、電源は入れたままにしておくことが大切です。
メールアドレスとパスワードによる認証設定を事前に済ませておけば、アカウント復旧が必要になった場合でもすぐに対応できます。
異なるOS間で引き継ぐ際のリスク

異なるOS間では、Keep機能が使えないため、トーク履歴のバックアップや復元に制限がかかります。制限はLINEの仕様によるもので、現時点では解決策がありません。
有料コンテンツは再購入が必要な場合があり、LINE Payの残高やポイントは引き継ぎできるものの、再設定が必要です。友だちリストの同期には時間がかかる場合もあります。写真や動画などの添付ファイルは自動では引き継がれないため、別途バックアップを行いましょう。
スマホに保存されている画像は、クラウドサービスなどを使って事前に保存しておく必要があります。OS間の引き継ぎで自動移行されないデータを確実に保存できるため安心です。
異なるOS間ではグループ通話の履歴や通知設定が引き継がれず、アプリの通知設定は初期化されます。アカウント情報に不備があると、新端末での認証に失敗する場合があります。
データの引き継ぎに失敗した場合の対処法
データの引き継ぎに失敗しても、落ち着いて原因を確認し、対処することが大切です。原因としてバックアップデータが壊れている可能性があるため、過去に作成した別のバックアップファイルを再度試しましょう。
LINEアプリが最新版でない場合も、正常に引き継ぎができない原因になります。アプリストアでLINEを最新バージョンにアップデートしてから、もう一度引き継ぎ操作を行いましょう。
デバイスの以下の点も確認してください。
- スマホの空き容量
- インターネット接続
- メールアドレスやパスワード
サーバーの混雑が影響している可能性もあるため、時間をおいて再試行してみましょう。端末を一度再起動してから引き継ぎ操作を行うと、問題が解消されることがあります。何をしても解決しない場合は、LINE公式のカスタマーサポートに問い合わせて、具体的な対応方法を確認してください。
まとめ

LINEの引き継ぎを確実に行うためには、事前の準備が重要です。まずは、LINEアプリとスマートフォンのOSを最新バージョンに更新し、アカウント情報に誤りがないかを確認してください。トーク履歴などのデータをバックアップしておけば、引き継ぎ時のトラブルを避けやすくなります。
引き継ぎに失敗した場合でも、アカウント情報を再確認したり、通信環境を見直したりすると、問題が解消されるケースがあります。解決できない場合は、LINE公式のカスタマーサポートに相談してください。急な端末故障やトラブルにも冷静に対応するため、LINEのバックアップを取る習慣を付けておきましょう。