スマホの月額料金を節約できる格安SIMには、多くのメリットがあります。しかし、格安SIMに乗り換えると、LINEが使えなくなる可能性があると不安に思う人も多くいます。格安SIMでもLINEは利用できますが、電話番号の変更やID検索の制限などに注意が必要です。
本記事では、格安SIMでもLINEを問題なく利用する方法や注意点、引き継ぎの手順について解説します。最後まで読めば、格安SIMでもLINEを使う方法がわかります。
格安SIMでもLINEはできる

格安SIMでもLINEは問題なく使用が可能です。以下の2つの方法について解説します。
- SIMを入れ替えてLINEを引き継ぐ方法
- 電話番号がない格安SIMでLINEを使用する方法
SIMカードを入れ替えてLINEを使う方法
LINEアカウントはSIMカードに紐づいていないため、SIMを入れ替えても同じアカウントが使えます。認証は、電話番号やメールアドレスで行うことが可能です。電話番号認証済みの場合、新しいSIMでも再認証は不要です。メールアドレス認証を使用している場合も、SIM交換の影響を受けません。
端末のバックアップとリストアで、LINEアカウントを引き継ぐことも可能です。SIMを交換する前に、LINEアカウントのバックアップを取っておきましょう。新しいSIMに交換後は、同じアカウントでログインするだけで、トーク履歴やスタンプなどのデータも引き継げます。
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電話番号がない格安SIMでLINEを使用する方法
電話番号がなくても、LINEを使用することは可能です。以下の機能が電話番号なしで使えます。
- トーク
- スタンプ
- タイムライン
- 通話
- ビデオ通話
通話やビデオ通話は、Wi-Fi環境が必要です。LINE Payは電話番号が必要ですが、基本的なLINE機能は利用できます。主要な機能はほぼ使えるため、格安SIMでも安心です。一部の機能に制限がある点を把握しておきましょう。
» 格安SIMで電話番号を利用する方法を詳しく解説
格安SIMでLINEを使用する際の注意点

格安SIMでLINEを使用する際の注意点は、以下の2点が挙げられます。
- 年齢確認やID検索に制限がある格安SIM
- 年齢認証が必要なLINE機能
年齢確認やID検索に制限がある格安SIM
一部の格安SIMでは、年齢確認やID検索ができない場合があります。格安SIMを利用する際には、注意点として認識しましょう。年齢確認ができないと、LINEの友だち検索や追加に制限がかかります。SMS非対応のSIMでは、電話番号認証ができません。一部機能が制限される可能性があります。
年齢確認やID検索の対応状況は、格安SIM事業者によって異なります。機能を利用したい場合は、年齢確認に対応した格安SIMを選ぶことが大切です。機能制限を避けるためには、契約前に各事業者のサービス内容を確認しましょう。年齢確認対応の格安SIMを選べば、LINEの全機能を制限なく利用できます。
年齢認証が必要なLINE機能
LINEには、ユーザーの安全を守るために年齢認証が必要な機能があります。年齢認証が必要な機能は、以下のとおりです。
- LINEペイ
- LINEOut
- LINEギフト
- LINEマンガ
- 年齢制限のあるコンテンツ
- 友だち検索(ID検索)
- LINEオープンチャット
- LINEスタンプショップの一部機能
- LINEゲームの一部機能
- LINEポイントクラブの一部特典
年齢確認ができない場合、上記の機能は使用できません。携帯電話会社が提供する本人確認サービスを利用して、年齢確認を行います。年齢確認ができないと、LINEの一部機能が使えなくなるため、注意が必要です。格安SIMを選ぶ際は、年齢確認に対応しているかを事前に確認しましょう。
格安SIMの乗り換え時にLINEを引き継ぐ方法

格安SIMの乗り換え時にLINEを引き継ぐ手順は、以下のとおりです。
- 機種変更前の事前準備
- バックアップ
- 新端末でのLINEアカウント引き継ぎ
- トーク履歴の復元
機種変更前の事前準備
機種変更前の事前準備は、スムーズなLINEの引き継ぎに欠かせません。LINEアプリを最新版にアップデートし、最新機能と安全性を確保してください。LINEアカウントのメールアドレスと、電話番号が正しいか確認すると安心です。トーク履歴をバックアップすれば、大切なデータを保護できます。
プライバシー設定やトーク画面の背景なども事前に確認が必要です。新端末のWi-Fi環境を確保し、LINEアプリをダウンロードしましょう。旧端末のパスワードやPINコードは、事前に確認してください。準備を整えれば、スムーズな機種変更とLINEの引き継ぎが可能です。
バックアップ
LINEの引き継ぎを行う際には、バックアップが重要です。トーク履歴やスタンプ、友だちリストなどを新しい端末に移行するために欠かせません。バックアップの方法は簡単です。LINEアプリの設定画面から直接実行できます。保存先としては、Google DriveやiCloudなどのクラウドストレージの利用が可能です。
完了まで時間がかかる場合があるため、焦らず待ちましょう。失敗した場合は、再試行が必要です。定期的にバックアップを行えば、データ消失のリスクを最小限に抑えられます。バックアップ完了後は、正常に保存されているかを確認してください。適切な準備を行えば、LINEの引き継ぎをスムーズに進められます。
新端末でのLINEアカウント引き継ぎ

新端末でLINEアカウントを引き継ぐ手順は、以下のとおりです。
- アプリを起動し「引き継ぎ」を選択する
- 電話番号またはメールアドレスを入力する
- 認証コードを入力して本人確認を行う
- 新しいパスワードを設定する
- プロフィール情報を確認・編集する
- 友だちリストを同期する
手順を踏めば、新しい端末でもLINEアカウントを使用できます。トーク履歴を復元する場合は、別途設定が必要です。引き継ぎの際は、旧端末で事前にバックアップを取りましょう。新端末と旧端末では、同じApple IDまたはGoogleアカウントを使用する必要があります。
引き継ぎ作業中は、安定したインターネット環境を確保してください。
トーク履歴の復元
トーク履歴の復元は、新しい端末でLINEを使い始める際に必要な作業です。過去のやりとりを失わずに引き継ぐため、適切に行いましょう。復元の手順は簡単です。新しい端末でLINEアプリを起動し、ログイン後に「トーク履歴を引き継ぐ」を選択します。バックアップファイルを選び、復元を開始しましょう。
Wi-Fi環境で実行するのをおすすめします。復元には時間がかかる場合があるため、完了するまで待ちましょう。作業後は、トーク履歴が正しく表示されているか確認してください。
格安SIMでLINEのID検索をする方法

格安SIMでLINEのID検索をする方法は、以下のとおりです。
- 年齢認証対応の格安SIMを選ぶ
- 年齢認証を済ませてから乗り換える
年齢認証対応の格安SIMを選ぶ
年齢認証対応の格安SIMを選べば、LINEの全機能を利用できます。格安SIM事業者の多くが対応しており、選択肢も豊富です。対応している事業者は、以下のとおりです。
- IIJmio
- OCNモバイルONE
- UQモバイル
年齢認証対応SIMを選べば、ID検索などのLINE機能が使えます。契約時には、本人確認書類の提出が必要です。一部の事業者では追加料金が発生します。SIMを契約しても、LINEアプリ内で年齢確認が必要です。SIMの契約だけでなく、アプリの設定も確認しましょう。
年齢認証を済ませてから乗り換える
年齢認証を済ませてから格安SIMに乗り換えると、LINEの全機能を利用できます。認証済みアカウントなら、乗り換え後も認証状態が維持されます。手順は以下のとおりです。
- 大手キャリアのSIMで年齢認証を実施する
- 年齢認証が必要な機能を確認する
- 認証後に格安SIMへ乗り換える
年齢認証を行えば、ID検索などの制限付き機能を利用できます。年齢認証をせずに乗り換えると、機能が制限されるため、注意してください。事前に年齢認証を済ませておけば、格安SIMに乗り換えた後もLINEの全機能をスムーズに使えます。
LINEのID検索が使えない場合の友だち追加方法

LINEのID検索が使えない場合の友だち追加方法は、以下のとおりです。
- QRコード
- 招待URL
- 電話番号による検索
QRコード
QRコードは、LINEで簡単に友だち追加できる便利な機能です。スマートフォンのカメラで読み取るだけで、相手のLINEアカウントを追加できます。オフラインでも使えるため、インターネット接続がなくても友だち追加が可能です。プライバシー保護にも優れており、安心して利用できます。
QRコードは名刺やポスターに印刷でき、ビジネスシーンでも活用が可能です。有効期限がないため、作成すれば何度でも利用できます。
招待URL

招待URLは、LINEで簡単に友だち追加できる便利な機能です。URLをタップするだけで相手を友だちに追加でき、手軽に利用できます。LINEアプリ内で簡単に作成が可能です。24時間に限られた一時的なURLのため、セキュリティ面でも安心です。
グループチャットに貼り付ければ、複数人を招待できます。不特定多数への公開は避け、信頼できる相手にのみ共有しましょう。
電話番号による検索
LINEのID検索が利用できない場合でも、友だちを追加する方法はいくつか存在します。その一つが、電話番号を活用した方法です。相手の電話番号を自分のスマートフォンの連絡先に登録し、LINEアプリと連絡先を同期させることで、自動的に友だちとして追加されます。手順は以下のとおりです。
- 相手の電話番号をスマートフォンの連絡先に新規登録する
- LINEアプリを開く
- ホーム画面右上の「設定」アイコン(歯車マーク)をタップする
- 「友だち」を選択し「友だち自動追加」をオンにする
- 同じ画面で「連絡先の同期」をオンにする
上記の手順により、連絡先とLINEが同期され、登録した電話番号のユーザーが自動的に友だちリストに追加されます。ID検索が利用できない場合でも、スムーズに友だちを追加することが可能です。
格安SIMでLINEを使用する際によくある質問

格安SIMでLINEを使用する際によくある以下の質問について回答します。
- LINEを使うためにSMS対応プランは必須?
- 旧端末が手元になくても引き継ぎは可能?
- 格安SIMでLINEの年齢認証はできる?
LINEを使うためにSMS対応プランは必須?
LINEを使うために、SMS対応プランは必須ではありません。SMS非対応プランでも、基本的な機能は問題なく利用できます。メールアドレスでアカウント登録できるため、電話番号がなくても始められます。ID検索や年齢確認など一部の機能では、電話番号認証が必要です。
SMS対応プランがあると便利ですが、QRコードや招待URLを使えば代替が可能です。電話番号認証が不要な機能だけを使う場合、SMS非対応プランでも楽しめます。必要な機能に応じてプランを選びましょう。
旧端末が手元になくても引き継ぎは可能?

旧端末がなくても、LINEアカウントの引き継ぎは可能です。確実なのは、メールアドレスとパスワードでログインする方法です。電話番号認証は、新しい端末でSMSを受信できる場合に利用できます。登録したメールアドレスを忘れると復旧が難しくなるため、事前に確認しましょう。
バックアップがあれば、トーク履歴も引き継げます。
格安SIMでLINEの年齢認証はできる?
格安SIMでは、基本的にLINEの年齢認証ができません。大手キャリアの契約情報を利用する仕組みです。一部の格安SIMでは認証が可能です。年齢認証ができない場合、ID検索による友だち追加はできません。QRコードや招待URLで追加できます。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、事前に年齢認証を済ませれば、ID検索を継続利用できます。機種変更や、LINEアカウントの再ログインでは再認証が必要です。ID検索を利用したい場合、認証可能な格安SIMを選ぶか、乗り換え前に認証を済ませましょう。
まとめ

格安SIMでもLINEは基本的に問題なく利用できますが、年齢認証やID検索など一部機能に制限があります。機種変更の際は、事前準備とバックアップを忘れずに行い、友だち追加はQRコードや招待URLを活用しましょう。SMS非対応プランでもLINEは利用できます。旧端末がなくても、メールアドレスとパスワードで引き継ぎが可能です。
格安SIMの特性を理解し、適切な設定を行えば、これまでと変わらずLINEを便利に活用できます。快適にLINEを使うために事前準備を整え、自分に合った格安SIMを選びましょう。
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