- 外出先で子どもにYouTubeを見せたらすぐに通信制限がかかってしまった
- 気づいたら今月のデータ容量を使い切っていて、追加料金がかさんでいる
- スマホ代を節約しつつ、YouTubeを家族みんなで楽しみたい
データ通信量が気になってYouTubeを存分に視聴できないことに悩んでいませんか?節約を意識する子育て世帯にとっては特に、毎月のスマホ代が悩みの種となるかもしれません。この記事では、YouTubeのデータ通信量の目安や具体的な節約方法、通信量を気にせず楽しむためのプランを詳しく解説します。
記事を読めばご家庭に合った通信量の管理方法がわかり、スマホ代を賢く節約しながらYouTubeを楽しめるようになります。YouTubeの通信量を節約する最も簡単な方法は、視聴画質を下げることです。Wi-Fi環境で動画をダウンロードしておけば、外出先でも通信量を気にせずにYouTubeが楽しめます。
【画質別】YouTube視聴時のデータ通信量の目安

YouTubeの視聴では選択する画質によってデータ通信量が大きく変わります。1時間動画視聴した場合のデータ通信量の目安は以下のとおりです。
画質 | データ通信量 |
4K(2160p) | 約7GB |
フルHD(1080p) | 約2GB |
HD(720p) | 約0.5GB |
YouTubeを視聴する際の画質が高いほど、多くのデータを消費する傾向があります。利用する通信環境や料金プランに合わせて画質を調整すれば、データ通信量を効果的に節約できます。
» 1か月のスマホデータ使用量の平均とは?
YouTubeのデータ通信量を節約する方法

YouTube視聴時のデータ通信量を節約する方法は以下の5つです。
- 動画の画質を下げる
- Wi-Fiのみで視聴する
- 動画をダウンロードしてオフラインで再生する
- 自動再生機能をオフにする
- データセーバーを使う
動画の画質を下げる
YouTube視聴時のデータ通信量を節約する最も手軽な方法は動画の画質を下げることです。動画は画質が高いほど多くのデータを使用します。スマートフォンの小さな画面でYouTube動画を見る場合、画質を少し下げても映像の鮮明さはあまり変わりません。
YouTube動画の画質は再生中の動画画面にある歯車のマークを押して「画質」を選ぶだけで簡単に変更できます。通常の視聴では画像の鮮明さとデータ使用量のバランスが良い、標準画質の「480p」がおすすめです。映像を見ずに音楽再生をBGMとして楽しむ場合は「240p」や「360p」を選ぶと、さらにデータ通信量の節約になります。
YouTubeを視聴する状況に応じて画質をこまめに調整するだけで、毎月のデータ通信量を効果的に減らせます。
Wi-Fiのみで視聴する

Wi-Fi環境があるときだけYouTubeを視聴すれば、契約しているスマートフォンのデータ通信量を一切消費しません。うっかりモバイルデータ通信で再生してしまうことを防ぐために、以下の設定をしましょう。
- iPhone:「設定」の「モバイル通信」画面でYouTubeアプリのスイッチをオフにする
- Android:「設定」の「アプリ」からYouTubeを選び、モバイルデータの使用をオフにする
- YouTubeアプリ:アプリ内の設定で「Wi-Fi接続時のみストリーミング」をオンにする
事前に設定しておけば、知らないうちに子どもがモバイルデータ通信でYouTubeを見てしまうといった事態を防げます。カフェや駅、商業施設が提供しているフリーWi-Fiを活用すれば、外出先でもYouTubeの視聴が可能です。
動画をダウンロードしてオフラインで再生する
動画をあらかじめダウンロードしておけば、外出先でデータ通信量を消費せずにYouTubeの視聴ができます。YouTubeの有料プラン「YouTube Premium」に加入すると、動画のダウンロード機能が使用できるようになります。
動画をダウンロードする際はYouTubeの動画再生画面から「オフライン」または「ダウンロード」ボタンをタップしてください。保存したい画質を選択したらダウンロードが開始されます。ダウンロードした動画はアプリの「ライブラリ」内にある「オフライン」の項目から視聴が可能です。
YouTube Premiumには無料トライアル期間があるので、まずはお試しで利用してみましょう。
自動再生機能をオフにする

YouTubeの自動再生機能とは見たい動画が終わった後に関連動画が自動で再生される機能です。自動再生機能をオフにしておき、意図しない動画再生を防止しましょう。子どもが次々と動画を見たり、寝落ちして朝まで動画が再生されたりすることによって生じる無駄なデータ通信量の消費を防げます。
動画の再生画面にある「自動再生」のスイッチを切り替えれば、自動再生機能がオフになります。アプリの「設定」メニューから「次の動画を自動再生」をオフにすることも可能です。
データセーバーを使う
YouTubeアプリの「データセーバー」はスマートフォンのデータ通信で動画を見ているときに自動で画質を下げる機能です。データセーバーを有効にすると、モバイルデータ通信中の画質はデータ消費の少ない標準画質(主に480p)に固定されます。アプリの「設定」から「データセーバー」の項目を選んでオンにするだけで設定が可能です。
データセーバーを一度設定しておけば、外出先でYouTube動画を見るたびに自分で画質を変更する手間が省けます。Wi-Fi接続時にはデータセーバー機能は働かないため、通信環境に合わせた高画質でYouTubeを楽しめます。
データ通信量を気にせずYouTubeを楽しむ方法

データ通信量を気にせずYouTubeを楽しむ方法として、以下の2点を解説します。
- データ容量無制限のプランを選ぶ
- 格安SIMの使い放題プランに変更する
データ容量無制限のプランを選ぶ
データ容量無制限のプランを選べば、通信制限がかかることを心配するストレスから解放されます。外出先で子どもにYouTube動画を見せたり、テザリング機能を使ったりする機会が多いご家庭にとって大きな安心材料です。毎月のようにデータ通信量を追加購入している場合は、無制限プランへ変更した方が安くなる場合もあります。
家族割や光回線とのセット割を活用すれば、データ容量無制限プランの月額料金をさらに抑えられます。
格安SIMの使い放題プランに変更する
格安SIMの使い放題プランは大手キャリアよりも料金が安い場合が多くあります。ご家庭の状況に合ったプランを選べば、外出先や移動先でも安心して子どもにYouTube動画を見せられます。
格安SIMは利用者が多い昼休みや、夜の時間帯に通信速度が遅くなる場合がある点に注意が必要です。通信会社の乗り換え手続きやスマートフォンの初期設定を行う必要があり、多少の手間がかかることも理解しておきましょう。
» 通信費削減!格安SIMへの乗り換えのメリット・デメリット
YouTubeのデータ通信量を確認する方法

YouTubeの視聴で消費しているデータ通信量を確認することは、プランの最適化のために重要です。データ通信量を確認する以下の方法を解説します。
- iPhoneでの確認方法
- Androidでの確認方法
- 通信会社のマイページでの確認方法
iPhoneでの確認方法
iPhoneの場合は「設定」アプリからYouTubeのデータ通信量を確認できます。具体的な確認手順は以下のとおりです。
- 設定アプリ内の「モバイル通信」を選ぶ
- 「YouTube」を探す
- アプリ名の下に表示されているデータ通信量を確認する
アプリ名の下に表示されている数字は今までのデータ通信量の合計値です。毎月の使用量を把握したい場合は、月初に画面の一番下にある「統計情報をリセット」をタップしましょう。いつリセットしたかは「前回のリセット日時」から確認できます。
Androidでの確認方法

Androidには各アプリが使用したデータ通信量を記録する機能が備わっています。AndroidでYouTubeのデータ通信量を確認する手順は以下のとおりです。
- 「設定」アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」または「接続」を選ぶ
- 「モバイルデータ通信」や「データ通信」を選ぶ
- 「アプリのデータ通信量」を選ぶ
- 「YouTube」の項目を確認する
Androidの機種によって項目の名前が違う場合もありますが、基本的な流れは上記と同じです。
通信会社のマイページでの確認方法
契約している通信会社の公式サイトや専用アプリを使えば、スマートフォン全体の正確なデータ通信量の確認が可能です。ドコモやau、ソフトバンクなどの通信会社ではマイページからデータ通信量の利用状況が見られます。マイページにログインすると、今月のデータ使用量や残りのデータ量がグラフや数字でわかりやすく表示されます。
スマートフォン全体のデータ使用量を定期的にチェックし、YouTubeの見過ぎによる通信制限を防ぎましょう。
YouTubeのデータ通信量に関するよくある質問

YouTubeのデータ通信量に関する以下の質問に回答します。
- データ通信量とは何?
- YouTubeでの動画アップロードに必要なデータ通信量は?
- YouTube Musicのデータ通信量は?
- YouTubeでライブ配信を行う場合のデータ通信量はどれくらい?
データ通信量とは何?
データ通信量とはスマートフォンやパソコンでインターネットを使うときにやり取りされるデータ量のことです。「ギガ(GB)」や「メガ(MB)」という単位で表されます。
LINEメッセージのような文字のやり取りはデータ通信量をあまり使用しません。一方で、映像や音声のやり取りをともなうYouTube視聴は大量のデータを消費します。
スマートフォンの料金プランではデータ通信量の使用上限が「月々20GBまで」のように設定されています。上限を超えると通信速度が極端に遅くなる「速度制限」がかかることが一般的です。
YouTubeでの動画アップロードに必要なデータ通信量は?
動画のアップロードは視聴よりもはるかに多くのデータ通信量を消費するため、注意が必要です。YouTubeでの動画アップロードに必要なデータ通信量は、アップロードする動画のファイルサイズと同等です。
動画のファイルサイズは主に「画質」と「長さ」によって決まります。高画質で長い動画ほどファイルサイズも大きくなる仕組みです。
スマートフォンで撮影した10分間の動画をアップロードする場合、FullHD画質(1080p)では約1〜2GB、4K画質では3GB以上を使用します。短い動画でも大量のデータ通信量を消費するため、子どもの成長記録をアップロードする際は注意しましょう。動画のアップロードはモバイルデータ通信ではなくWi-Fi環境で行うことがおすすめです。
YouTube Musicのデータ通信量は?

YouTube Musicは音声だけのやり取りのため、動画よりもデータ通信量は少なくなります。音楽データは音質が高いほど細かい情報を含むため、データ通信量が増える仕組みです。YouTube Musicアプリ内で音質を設定すれば、データ通信量の調整ができます。
YouTube Musicの音質設定は「低」「標準」「高」の3段階から選べます。1時間音楽を再生した場合のデータ通信量の目安は以下のとおりです。
- 低音質:約22MB
- 標準音質:約58MB
- 高音質:約115MB
モバイルデータ通信でYouTube Musicを聴く場合は、音質を「低」に設定しておくと安心です。あらかじめWi-Fi環境で好きな曲をダウンロードしておくことも良い方法です。オフライン再生機能を使用すればデータ通信量を一切消費せずに音楽を楽しめます。
YouTubeでライブ配信を行う場合のデータ通信量はどれくらい?
YouTubeでライブ配信を行う場合、動画を視聴するよりも多くのデータ通信量を消費します。ライブ配信は動画をインターネット上に送り続ける「アップロード作業」に相当します。YouTubeでライブ配信を1時間行う場合にかかる、画質ごとのデータ通信量の目安は以下のとおりです。
- 高画質(1080p):約2~4GB
- 標準画質(720p):約1~2.7GB
- 低画質(480p):約0.5~0.9GB
スマートフォンのモバイルデータ通信でYouTubeのライブ配信をした場合、短時間でデータ容量の上限に達してしまう可能性もあります。データ通信量を気にせず安定したライブ配信をしたい場合は、固定Wi-Fi環境を利用しましょう。
YouTubeのデータ通信量を効果的に管理しよう

YouTubeのデータ通信量は適切に管理すれば節約が可能です。毎月使用しているデータ通信量を把握し、各家庭に合ったプランを選びましょう。外出先では画質を下げたりWi-Fi接続を活用したりすれば、YouTube視聴によるデータ通信量の使いすぎを避けられます。
自動再生機能をオフにする、データセーバーをオンにするなど、YouTubeアプリの機能の活用もデータ通信量の削減に効果的です。記事を参考にご家庭の視聴スタイルに合った方法を選び、通信費を抑えながら快適な動画視聴を楽しんでください。