「携帯電話のキャリアを見直したいけど、番号は変えたくない」と悩む方は多くいます。電話番号を変えずにキャリアを変更するには、MNP予約番号が必要です。この記事では、MNP予約番号の取得方法から乗り換え手続きの流れまでを詳しく解説します。
記事を読めば、現在の電話番号を変えずに、自分に合ったプランに簡単に乗り換えられます。MNP予約番号を取得するには、現在契約中の携帯電話会社に連絡が必要です。MNP予約番号には有効期限があるので、取得後はできるだけ早く乗り換え手続きを行いましょう。
» 通信費削減!格安SIMへの乗り換えのメリット・デメリット
MNP予約番号の基礎知識

MNP予約番号の基礎知識として以下のポイントを解説します。
- MNPとは電話番号を変えずにキャリアを変更する制度
- MNP予約番号の役割
MNPとは電話番号を変えずにキャリアを変更する制度
MNPは、Mobile Number Portabilityの略称で、電話番号を変えずにキャリアを変更できる制度です。2006年10月にスタートしました。利用者の利便性向上と通信事業者間の競争促進を目的としています。連絡先の変更通知などの手間が不要で、仕事で使う電話番号の変更を避けたい方に適しています。
主要なキャリア間で利用でき、個人と法人のどちらも対象です。手続きは3日程度で完了し、新しいキャリアのサービスをすぐに利用できます。固定電話や050番号のIP電話では利用できないので注意しましょう。自分に合ったキャリアやプランを選びやすくなるため、家計の節約にも役立ちます。
» MNPとは?お得に携帯会社を乗り換える方法と注意点
MNP予約番号の役割
MNP予約番号は、携帯電話番号を変えずに別の会社に乗り換える際に必要となる10桁の番号です。携帯電話の契約者本人の乗り換え意思を示すとともに、本人確認の役割も果たします。現在利用中のキャリアから無料で発行され、新しい会社での契約手続きをスムーズに進められます。
MNP予約番号が必要になるケース

MNP予約番号が必要になるケースは以下のとおりです。
- 電話番号を変えずに他社へ乗り換える場合
- 新しい通信プランに変更する場合
電話番号を変えずに他社へ乗り換える場合
電話番号を変えずに他社へ乗り換える場合、MNP予約番号が必須です。電話番号を変えない方が、メリットの多い対象者を以下に挙げます。
- 長年同じ番号を使っている方
- 仕事で番号変更が難しい方
- 営業職の方
- 取引先との連絡が多い方
- SNSアカウントの二段階認証を利用している方
- 各種サービスの会員登録に携帯電話番号を利用している方
- 金融機関やクレジットカード会社に登録している方
スムーズな乗り換えのためには、有効期限や必要な手続きについて事前に確認しましょう。
新しい通信プランに変更する場合
新しい通信プランに変更する場合でも、MNP予約番号が必要な場合があります。同じキャリアのサブブランドへの移行や、プラン変更に伴う契約形態の変更時には注意が必要です。プラン変更の際は、現在の契約内容とMNP予約番号の必要性を確認しましょう。
MNP予約番号が不要な場合でも、新しいプランに申し込む際には現在の契約情報が必要です。プラン変更に伴う料金や条件の変更についても確認してください。事前に十分な情報を収集し、自分のライフスタイルに合ったプランを選びましょう。
MNP予約番号の取得方法

MNP予約番号の取得方法は以下のとおりです。
- オンライン
- 電話
- 店舗
オンライン
オンラインでのMNP予約番号取得は、手軽で便利です。24時間365日いつでも手続きが可能で、自宅にいながら発行できます。手順は以下のとおりです。
- 各キャリアの公式サイトやアプリにログインする
- マイページや契約情報の確認画面に移動する
- MNP予約番号発行のメニューを選択する
- 本人確認や契約内容の確認をする
- MNP予約番号の発行手続きを完了する
手続きが完了すると、画面上でMNP予約番号を確認できます。メールやSMSでも番号が送られてくるため、見落とす心配はありません。キャリアによって手順が異なる場合があるため、事前に確認すると手続きがスムーズに進められます。
電話

電話でMNP予約番号を取得する方法は、オペレーターとの会話を通じて手続きできるため、安心感があります。複雑な契約状況の場合は、電話での取得が最適です。不明な点をその場で質問でき、即時に予約番号を発行できます。通常は9:00~20:00までの営業時間内で受け付けしており、手続きにかかる時間は10分程度です。
待ち時間が発生する可能性があるため、混雑する土日祝日は避けて平日に電話しましょう。
店舗
店舗でMNP予約番号を取得する方法は、対面で手続きできる安心感があります。本人確認書類を持参し、直接店舗に行けば手続き可能です。専門スタッフに相談しながら進められるため、複雑な契約内容や特殊なケースにも対応できます。MNP予約番号を即日発行できる点も大きなメリットです。
混雑時は待ち時間が長くなる可能性があるため、事前予約をおすすめします。オンラインや電話が苦手な方にとっては、店舗での手続きが最適な選択肢です。店舗によって営業時間が異なるので、事前に確認しましょう。時間と手間がかかる場合もあるため、自分の状況に合わせて選択してください。
MNP予約番号取得時の注意点

MNP予約番号取得時の注意点は以下のとおりです。
- MNP予約番号には有効期限がある
- MNP予約番号取得だけでは解約にはならない
- 発行手続きに時間がかかる場合がある
MNP予約番号には有効期限がある
MNP予約番号には15日間の有効期限があり、期間内に乗り換え手続きを完了する必要があります。期限が切れると再取得が必要になるため、早めの手続きが重要です。乗り換え先のキャリアによっては、残り日数が7日以上ないと受け付けできない場合もあります。期限が近づいても、慌てずに行動しましょう。
期限切れになると再度取得手続きが必要になり、時間がかかります。計画的に乗り換え手続きを進めるため、取得後はすぐに次のステップに移れるよう準備してください。乗り換え先のキャリアへの申し込みや必要書類の準備なども、有効期限を意識して進める必要があります。
MNP予約番号取得だけでは解約にはならない

MNP予約番号を取得しただけでは、現在の契約は解約になりません。新しい会社での契約が完了した時点で自動的に解約されます。手続きの流れは以下のとおりです。
- 前のキャリアからMNP予約番号を取得する
- 新しいキャリアで契約手続きをする
- 新契約完了時に旧契約が自動解約になる
現在のキャリアからは引き止めの連絡が来る場合もあります。解約を防ぐための対応であり、必要がなければ断りましょう。
発行手続きに時間がかかる場合がある
MNP予約番号の発行手続きには、時間がかかる場合があります。オンラインでの申請は、システム混雑時や繁忙期には処理が遅く場合もあります。多くの方が同時に申請するとシステムに負荷がかかり、処理速度が低下するからです。月末や連休前は混雑しやすいため、余裕をもった申請を心がけましょう。
契約内容や支払い状況の確認が必要な場合も、発行までに時間がかかります。システムのメンテナンスや障害が発生した際も、手続きが遅延します。乗り換えの予定日から逆算して、早めにMNP予約番号を取得してください。急いでいる場合は、事前に発行にかかる時間を確認しておくと安心です。
MNP予約番号を使った乗り換え手続き

MNP予約番号を使った乗り換え手続きで確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 乗り換えで必要な書類と情報
- 乗り換え手続きの流れ
乗り換えで必要な書類と情報
乗り換えの手続きを円滑に進めるために、必要な書類と情報を事前に準備しましょう。乗り換えで必要な書類と情報は以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- MNP予約番号
- 現在の携帯電話番号
- 契約者情報
- 支払い方法の情報
- プランやオプションの情報
必要な書類や情報を事前に用意すれば、乗り換えの手続きがスムーズに進みます。本人確認書類とMNP予約番号は必須です。現在のプランやオプションの詳細を把握しておくと、新しいプランを選ぶ際の参考になります。クレジットカードや銀行口座の情報を準備しておくと手続きが効率的に進められます。
乗り換え手続きの流れ
乗り換え手続きは、適切な順序で進めてください。乗り換え先のキャリアを選択し、選んだキャリアの店舗やオンラインで新規契約の手続きをしましょう。乗り換え手続きには、MNP予約番号と本人確認書類が必要です。未成年や外国籍の方、法人の場合は追加の書類が必要になる場合もあります。
手続きの完了後、新しいSIMカードを受け取り、自分の端末に挿入します。APN設定後、端末の動作確認をして完了です。旧キャリアとの契約は自動的に解除されるため、別途解約手続きの必要はありません。
» SIMカードの基礎知識と設定方法をわかりやすく解説!
MNP予約番号を利用して乗り換える際に必要な費用

MNP予約番号を利用して乗り換える際にかかる主な費用は以下のとおりです。
- MNP転出手数料
- 契約解除料
- 新規契約事務手数料
MNP転出手数料
MNP転出手数料は、2021年4月1日以降、原則無料になりました。以前は3,300円(税込)の手数料が必要でしたが、現在は主要なキャリアで費用が不要です。複数回線をまとめて転出する場合や、還元キャンペーンを利用すれば、よりお得に乗り換えられます。
契約解除料

2019年9月末以前は、ドコモの料金プランで10,450円の解約金がかかりました。2021年10月1日、ドコモが解約金を廃止し、KDDIやソフトバンクなどの主要なキャリアも廃止しています。ただし、契約しているMVNOによっては、期間の満了前に解約した際に契約解除料を求める事業者もあります。
» MVNOとは?仕組みやメリット・デメリット、選び方を解説
新規契約事務手数料
携帯電話の新規契約事務手数料は、新しいキャリアと契約する際に必要な費用です。電話番号を引き継いで乗り換えるMNPの場合は、事務手数料は無料になります。しかし、新規契約の場合は、事務手数料無料のルールが定められていないので注意しましょう。
新規契約の金額は、ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアで3,850円です。格安SIMを契約する場合は、大手キャリアと同様に契約事務手数料がかかります。多くのMVNOでは3,300円程度です。SIM発行手数料など、事務手数料以外の手数料がかかる場合があるので確認しましょう。
» 格安SIMとは?特徴から選び方、契約手順まで解説
MNP予約番号に関するよくある質問

MNP予約番号に関する主な疑問点は以下のとおりです。
- MNP予約番号が取得できないときの対処法は?
- 契約途中でもMNPは可能?
MNP予約番号が取得できないときの対処法は?
MNP予約番号が取得できない場合、いくつかの原因が考えられます。料金の未払いがあれば支払いを済ませ、契約期間や解約条件を確認して必要な手続きを完了させましょう。システムトラブルの可能性もあるため、時間をおいて再度試します。電話やオンラインで取得できない場合は、店舗の窓口で相談してください。
家族割引などのサービスが適用されている場合は、関連する契約者の同意が必要です。未成年の場合は親権者の同意書が、法人契約の場合は必要な権限を持つ担当者が手続きする必要があります。契約名義が異なる場合は、正しい名義人が手続きをしましょう。
契約途中でもMNPは可能?
契約途中でもMNPは可能です。しかし、契約期間中に乗り換える場合、費用が発生する場合があります。契約内容によっては、解約時に手数料や端末の分割残債が発生するため、事前に確認しましょう。乗り換え先のキャリアによっては、解約時の費用を補助するキャンペーンを実施している場合があります。
料金プランや通信品質、サービス内容などを比較すれば、自分にとって最適な選択が可能です。MNP手続きの前に、現在の契約状況や費用を把握しましょう。
まとめ

MNP予約番号は、携帯電話の乗り換えを円滑に進めるための重要な情報です。オンラインや電話、店舗で取得でき、有効期限は15日間です。取得だけでは解約にならず、新しいキャリアでの契約完了時に自動的に切り替わります。
乗り換えの際は、本人確認書類やMNP予約番号、支払い方法の情報など、必要な書類を準備しましょう。自分のライフスタイルに合ったキャリアやプランを選べば、計画的に乗り換えを進められます。