- スマホの調子が悪くなったけど、買い替えのタイミングがわからない
- 最近スマホ代が家計を圧迫している気がする
- スマホの買い替えの費用と通信費を節約したい
家計を管理するうえで、スマホの買い替えは大きな出費です。いつ買い替えるべきか、どのような準備が必要かわからず古いスマホを使い続けると、節約のチャンスを逃してしまうかもしれません。この記事ではスマホの買い替え時期の目安や買い替え前の準備、スマホをお得に買い替えるコツを解説します。
記事を読めば無駄な出費を抑えられ、スマホを買い替えるベストなタイミングがわかります。賢く節約しながら、快適に使えるスマホを手に入れましょう。
スマホの買い替え時期の目安

スマホの買い替え時期の目安は以下のとおりです。
- バッテリーの持ちが悪くなったとき
- アプリやゲームの動作が遅くなったとき
- OSのアップデートができなくなったとき
- 画面や本体に物理的なダメージがあるとき
- 5G対応機種への切り替えをしたいとき
スマホの買い替え時期は一般的に購入から3〜4年ですが、使用状況によって個人差があります。
バッテリーの持ちが悪くなったとき
バッテリーの持ちが悪くなったら劣化している可能性があるため、スマホの買い替えを検討しましょう。スマホのバッテリーの劣化時によくある症状は以下のとおりです。
- 充電が1日持たなくなる
- 充電の頻度が増える
- 充電後にバッテリーが急激に減る
- 未使用時にも電池が減る
- 充電中に異常な発熱がある
スマホを2年以上使用している場合は、バッテリーの寿命が近づいている可能性があります。バッテリーを交換する選択肢もありますが、機種によっては交換費用が高額になるため注意が必要です。バッテリー交換の費用と新しいスマホの購入費用を比較して、交換か買い替えかを判断しましょう。
アプリやゲームの動作が遅くなったとき

アプリやゲームの動作が遅くなったときは、スマホが新しいアプリやゲームの要求スペックに対応できていない場合があります。以下のような症状が出始めたらスマホの買い替えを検討しましょう。
- アプリの起動遅延
- ゲームがカクつく
- マルチタスク時の動作遅延
- 操作の反応遅れ
- 端末の発熱による動作速度の低下
最新のゲームは年々必要なスペックが高くなる傾向があり、2〜3年前のスマホでは快適に動作しないことも多くあります。
OSのアップデートができなくなったとき
OSのアップデートができなくなったら、スマホの買い替えを検討しましょう。OSのアップデートが提供されなくなると、セキュリティの脆弱性からスマホが保護されなくなるため危険です。スマホのOSアップデートのサポートは、一般的に2~6年で終了します。
OSのサポート終了後もスマホは使用できますが、最新のアプリやサービスが利用できなくなる可能性があります。
画面や本体に物理的なダメージがあるとき

画面や本体に物理的なダメージがあるスマホは、安全面や使い勝手の観点から買い替えを検討すべきタイミングです。スマホの物理的なダメージの具体例は以下のとおりです。
- 画面のひび割れや破損
- タッチスクリーンの反応不良
- 本体の変形や割れ
- 水没や液体接触
- 物理ボタンの反応不良
- カメラレンズの破損
- 充電ポートの破損
落下や衝撃によるダメージは、スマホに外見だけでは判断できない問題が発生している可能性があります。修理を検討する場合、修理費用がスマホの価値に対して高額になる場合があります。
5G対応機種への切り替えをしたいとき
スマホを5G対応機種に切り替えると、従来の4Gよりも高速な通信が可能になります。5G対応機種への切り替えで得られるメリットは以下のとおりです。
- 複数の端末でテザリングしても安定する
- 大容量データのダウンロードや動画視聴がスムーズになる
- 高画質での撮影・共有ができる
5Gの電波が届かない場所や5Gに対応していない状況では、自動的に4Gに切り替わって通信します。ただし、5Gエリアとして整備されていない地域もあり、スマホを買い替える前には確認が必要です。5G対応プランは4Gプランより月額料金が高い場合があるため、よく検討しましょう。
スマホを買い替える前に準備しておくこと

スマホを買い替える前に準備しておくことは以下のとおりです。
- データのバックアップを取る
- 現在の契約プランや補償サービスを確認する
- 違約金・解約金・MNP手続きの流れを確認する
- 重要なアプリの引き継ぎ準備をする
データのバックアップを取る
データのバックアップはスマホを買い替えた際に大切なデータを失わないために、事前に行うべき準備です。バックアップの方法は使っているスマホによって異なります。バックアップしておくべきスマホのデータは以下のとおりです。
- 連絡先(電話帳)
- 写真や動画
- LINEなどのメッセージ履歴
- 各種アプリのデータ
- カレンダーやメモの情報
写真や動画は容量が大きいため、Google フォトやAmazon Photosといったサービスの利用も有効です。写真・動画保存のサービスは、一定容量まで無料で利用できるものもあります。LINEやその他のSNSアプリは、独自のバックアップ設定が必要な場合があるため、個別の確認が必要です。
スマホの電話帳データは、GoogleコンタクトやiCloudに正しく同期されているか確認しておきましょう。携帯キャリアが提供している専用のバックアップサービスやデータ移行アプリを使えば、スムーズに作業が進められます。
» スマホのバックアップ方法とは?失敗した場合の対処法も解説
現在の契約プランや補償サービスを確認する
現在の契約プランや補償サービスの内容を確認しておくと、スマホの買い替え時の費用や必要な手続きを事前に把握できます。契約書や通信事業者の公式ウェブサイト、スマホアプリなどで現在の契約プランを確認しましょう。
スマホの契約で確認すべき点は以下のとおりです。
- 契約更新月や契約期間
- 違約金が発生しない時期
- 端末補償サービス
- 端末の分割払い残額
- キャリアメールの使用可否
- 家族割や複数回線割引
契約更新月以外のタイミングで解約すると、違約金が発生することがあります。契約更新月を把握しておけば、違約金なしでプラン変更や乗り換えができる時期の見極めが可能です。データ容量の利用状況も確認し、現在のプランが自分の使用パターンに合っているかどうかの確認も必要です。
スマホの分割払いの残債がある場合、残債の金額を確認しておくことで、新しい端末購入の予算が立てやすくなります。スマホを買い替えるとキャリアメールが使えなくなることがあります。重要な連絡先には、事前に新しいメールアドレスを知らせておきましょう。
» キャリアメールの引継ぎ方法を徹底解説!
契約の確認時に不要なオプションを解約することで、月々の支払いを減らせる可能性があります。
» 携帯・スマホ料金を安くしたい!効果的な方法と手順を一挙解説
MNP手続きの流れを確認する

MNPはモバイル・ナンバー・ポータビリティの略で、今使っている電話番号を変えずに他の携帯会社へ乗り換えられる制度です。MNPの手続きを行うには、現在の通信事業者から「MNP予約番号」を取得する必要があります。予約番号の取得方法は電話、店舗訪問、オンラインのいずれかで行えます。
解約手続きを行う際に必要な書類は以下のとおりです。
- 本人確認書類
- 支払い方法確認書類
- 委任状(必要な場合)
MNP予約番号の有効期限は取得から15日間です。MNP予約番号を取得したら、期限内に乗り換え先の携帯会社で手続きを進めましょう。
» MNP予約番号の取得方法と取得時の注意点をわかりやすく解説!
重要なアプリの引き継ぎ準備をする
重要なアプリの引き継ぎを準備しておかないと、新しいスマホでアプリを使えなくなったりデータが失われたりする場合があります。引き継ぎが必要な主なデータや設定は以下のとおりです。
- SNSやゲームアプリの引き継ぎコード・QRコード
- 二段階認証のリカバリーコード
- 銀行・決済アプリの認証情報
- 電子マネーやポイントカードアプリの残高・ポイント
- 交通系ICカード情報
- ストアアカウント情報
- SNSアカウント連携
- クラウドサービス(Google Drive、iCloudなど)のログイン情報
仕事で使用している業務アプリがある場合は、引き継ぎ手順を会社の担当者に確認します。機種変更後に再インストールが必要なアプリのリストを作成しておくと安心です。
» LINEで引き継ぎ可能なデータと引き継ぎ方法を徹底解説
スマホを買い替える手順

スマホを買い替える手順は以下のとおりです。
- 新しいスマホと契約プランを選ぶ
- SIMカードの確認と準備をする
- 新しいスマホへのデータ移行と初期設定をする
新しいスマホと契約プランを選ぶ
新しいスマホと契約プランを選ぶ際は、予算とライフスタイルに合わせて選択すると家計の負担を減らせます。以下の表のように、スマホ本体は大きく3つのランクに分かれています。
分類 | ハイエンド | ミドルレンジ | エントリー |
価格帯(目安) | 7~10万円 | 3~6万円 | 1~3万円 |
特徴 | すべての機能が高水準で長期間使用可能 | 十分な性能とコスパの良さ | 最低限の機能 |
カメラ性能 | 高画素+望遠+夜景+AI補正付きの多眼構成 | 広角・超広角で十分な撮影性能 | 単眼またはデュアルカメラ、簡易的な撮影に対応 |
バッテリーの持ち | 1〜2日持つが、性能により消耗はやや早め | 1日以上安定して持つ | 長持ち重視モデルが多い(処理負荷が低いため) |
5G対応 | 標準対応 | ほぼ対応 | 一部対応または非対応 |
契約プランは、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアと格安SIMの料金や通信速度を比較しましょう。大手キャリアよりも格安SIMは安価になっていますが、通信速度やサポート面で劣る場合があります。家族での契約なら、家族割引やセット割引のような割引サービスを活用すると月々の支払いが安くなります。
SIMカードの確認と準備をする

新しいスマホと契約プランを決めたら、現在のSIMカードの種類と新しいスマホが対応するSIMカードサイズを確認しましょう。現在のSIMカードと新しいスマホのSIMカードサイズが異なる場合は、SIMカード変更の手続きが必要です。SIMカード変更の手続きは、契約している携帯会社に依頼します。
» SIMカードの基礎知識と設定方法をわかりやすく解説!
eSIM対応端末に切り替える場合は、QRコードや設定情報を事前に準備します。SIMロックがかかっている端末を使用している場合は、事前にSIMロック解除の手続きを忘れずに行いましょう。
» SIMロック解除の適切な方法を詳しく解説!
» SIMとeSIMどっちがいい?それぞれの特徴と最適な選び方
新しいスマホへのデータ移行と初期設定をする
新しいスマホを手に入れたら、データの移行と初期設定を行います。スマホのデータ移行の方法は以下のとおりです。
- クラウドサービス(iCloud、Googleアカウント)
- キャリアアプリ(ドコモ電話帳コピー、auデータお預かり)
- 端末間直接転送(クイックスタート、スマートスイッチ)
クラウドサービスを使った方法は、事前にバックアップしておけば新しい端末で簡単に復元できるため便利です。キャリアアプリは電話帳や写真などを確実に移行できます。端末間直接転送は、多くのデータを一度に移せる方法として人気があります。
データ移行が終わったら、以下のような初期設定を行いましょう。
- Wi-Fi・アカウント設定
- アプリの再インストール
- 重要アプリの引き継ぎ
- おサイフケータイの設定
- セキュリティ設定
- 通知設定
スマホの買い替えをお得にする方法

スマホをお得に買い替える方法は以下のとおりです。
- セールや新製品発表後を狙う
- 下取りプログラムを活用する
- 格安SIMで通信費を抑える
セールや新製品発表後を狙う
スマホを買い替える際は、セールや新製品発表後を狙うと節約につながります。適切なタイミングを選ぶだけで、同じスマホでも数万円安く買い替えることが可能です。スマホをお得に買い替える狙い目の時期は次のとおりです。
- 大手キャリアのセール時期(3~4月、7~8月、12~1月)
- iPhone新機種の発表後(9月以降)
- Android新モデル発表後
- 年末年始・ゴールデンウィーク・お盆
- Amazonプライムデーやブラックフライデー
- 各キャリアの決算期(2〜3月)
- 学割キャンペーン(1〜3月)
スマホを賢く購入するためには、公式オンラインショップ限定セールもチェックしましょう。複数台同時購入や家族割を適用すれば、スマホをお得に買い替えられます。スマホを買い替える際はポイント還元率が高いクレジットカードと組み合わせることも効果的です。
下取りプログラムを活用する

下取りプログラムは、使っていたスマホをキャリアやメーカーに引き取ってもらい、割引やポイントがもらえる制度です。Apple Trade Inを利用すると、状態の良いiPhoneなら最大で数万円の下取り額が付くことがあります。
大手キャリアは独自の下取りプログラムを展開しているため、契約中のキャリアを確認してみましょう。画面割れなどの損傷がある場合は、下取り額が大幅に下がることがあります。修理費用と下取り額の差額によっては、修理してから下取りに出した方がお得になる場合もあります。
下取りに出す前には必ずスマホの個人データを完全に消去し、初期化しておきましょう。
格安SIMで通信費を抑える
格安SIMとは、大手キャリアより安い月額料金で利用できる通信サービスです。格安SIMは月々1,000~3,000円で利用でき、家族全員が乗り換えれば年間10万円以上も節約できる可能性があります。
人気の格安SIM事業者は以下のとおりです。
- ahamo
- povo
- LINEMO
- UQモバイル
- ワイモバイル
- 楽天モバイル
格安SIMは大手キャリアより通信速度が遅いこともありますが、LINEやウェブ閲覧など、日常的な使用には十分な速度です。データ容量も自分の使用量に合わせて選べるプランが豊富で、格安SIMは無駄のない契約を選べます。格安SIMをオンラインで申し込むと、初期費用が割引されるキャンペーンも多くあります。
» 格安SIMがおすすめな理由を徹底解説!
格安SIMの契約前には、自宅や職場での電波の状況(エリアカバレッジ)を確認しましょう。格安SIMの場合、初期設定は自分で行う必要がありますが、多くの場合は簡単な手順で完了します。通信品質の安定性を重視する場合は、大手キャリアのサブブランドのahamoやpovo、LINEMOなどが最適です。
まとめ

スマホの買い替えは、計画的に行えば無駄な出費を抑えながら最新の機能を楽しめます。バッテリーの劣化や動作の遅さ、OSアップデートの対応状況など、スマホの買い替え時期の目安を知っておくと安心です。スマホの買い替え前にはデータのバックアップ、現在の契約内容の確認が必要になります。
スマホをお得に買い替えるためのポイントは以下のとおりです。
- セール時期を狙う
- 下取りプログラムを活用する
- 格安SIMを検討する
家計に合わせてスマホの計画的な買い替えを意識して、賢く家計管理を進めましょう。