- 毎月のスマホ代を安くしたい
- 月末になると通信制限がかかる
- 子どもが動画を見すぎてデータ通信量が心配になる
気づかないうちにスマホのデータ通信量を使いすぎてしまい、通信制限に悩まされている方は多くいます。結婚や出産をきっかけに家計を見直す際、毎月のスマホ代は悩みの種の一つとなるかもしれません。この記事ではスマホのデータ通信量の確認方法や節約術、最適な料金プランの選び方について解説します。
記事を読めば無駄なデータ消費がなくなり、毎月のスマホ代を賢く節約できます。データ通信量を節約するにはWi-Fiの活用やアプリの設定を見直すことが効果的です。自分の利用状況に合わせてスマホの最適な料金プランを選ぶことも、家計の負担を減らす近道になります。
データ通信量とはインターネットを通じて送受信されるデータの総量

データ通信量とはWi-Fiを接続せず、スマホでインターネットを利用する際に発生するデータの総量です。動画視聴やSNS閲覧、写真の送受信、地図アプリなどあらゆるネット接続でデータ通信が発生します。
データ通信量はGBやMBで表され、スマホの契約プランの上限を超えると通信制限や追加料金が生じる恐れがあります。スマホのデータ通信量を正確に把握することがデータ通信量を節約する第一歩です。
データ通信量の確認方法

毎月のデータ通信量はスマホ本体や契約中の携帯電話会社のサービスから簡単に確認できます。データ通信量の確認方法について以下を解説します。
- iPhoneでの確認方法
- Androidでの確認方法
- 携帯電話会社の公式ページでの確認方法
iPhoneでの確認方法
iPhoneをお使いの場合はスマホの「設定」から簡単にデータ通信量を確認できます。iPhoneでデータ通信量を確認する具体的な手順は以下のとおりです。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「モバイル通信」をタップする
- 「現在までの合計」からデータ通信量を確認する
スマホの画面を下にスクロールすれば、アプリごとのデータ通信量も一覧で表示されます。毎月の正確なデータ通信量を把握したい場合は、スマホ代が集計される日に画面下の「統計情報をリセット」を押してください。
Androidでの確認方法

AndroidもiPhoneと同様に「設定」からデータ通信量を確認できます。Androidでデータ通信量を確認する具体的な手順は以下のとおりです。
- Androidの「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」または「接続」の項目をタップする
- 「データ使用量」または「モバイルデータ通信」の項目をタップする
データ使用量の画面を開くと指定した期間の合計データ通信量や、アプリごとの内訳が一覧で表示されます。使いすぎを防ぐためにデータ通信量の警告や上限を設定する機能もあります。お使いのAndroid機種によって表示名が異なる場合があるため注意が必要です。
携帯電話会社の公式ページでの確認方法
iPhoneやAndroidなどスマホ本体で確認するデータ通信量はあくまで目安です。正確なデータ通信量を知りたい場合は契約している携帯電話会社の公式ページで確認することをおすすめします。各携帯電話会社は契約者専用のマイページでリアルタイムのデータ通信量を管理しています。
主な携帯電話会社におけるデータ通信量の確認方法を以下の表にまとめました。
携帯電話会社 | 確認方法 |
---|---|
ドコモ | 「Mydocomo」にログインし、「データ通信量」の項目を確認する |
au | 「Myau」にログインし「データ利用量」または「残データ容量」を確認する |
ソフトバンク | 「MySoftBank」にログインし「ご利用状況の確認」からデータ通信量を確認する |
楽天モバイル | 「my楽天モバイル」にログインし、ホーム画面でデータ利用量を確認する |
各携帯会社のマイページは専用アプリから見ることも可能です。専用アプリをスマホに入れておくとログインの手間が省け、より手軽にデータ通信量を確認できます。
データ通信量が多くなる原因

データ通信量が多くなる主な原因は以下のとおりです。
- 高画質動画のストリーミング
- アプリのバックグラウンド更新
- SNSの使用
高画質動画のストリーミング
高画質な動画の視聴はデータ通信量を多く消費する原因です。動画は高画質になるほど使用するデータ量が増えるため、データ通信量も大きくなります。YouTubeやNetflixなどの動画サービスを1時間視聴した場合、データ消費量は画質によって以下のように変わります。
- 最高画質(4K):約7GB
- 高画質(HD):約3GB
- 標準画質(SD):約0.7GB
多くの動画サービスは通信環境に合わせて自動的に高画質で再生する設定になっています。知らないうちにデータ通信量が多くなっている可能性があるため、高画質動画を視聴する際はアプリの設定を確認してください。
» YouTube視聴時の通信量の目安や節約する方法を解説!
アプリのバックグラウンド更新

アプリのバックグラウンド更新もデータ通信量が多くなる要因です。バックグラウンド更新とはアプリを最新の状態に保つために自動でデータを読み込む仕組みです。バックグラウンド更新はWi-Fiがない環境でも行われるため、知らないうちにデータ通信量が増えていないか確認しましょう。
SNSの読み込みやメッセージの受信、ニュースの取り込みなどの際にアプリのバックグラウンド更新が行われます。多くのアプリは初めからバックグラウンド更新機能がオンに設定されています。使用しないアプリは削除するか、バックグラウンド更新機能をオフに設定することがおすすめです。
SNSの使用
SNSの使用も気づかないうちにデータ通信量を増やしてしまう原因です。最近のSNSは写真や動画が中心のため、アプリを開いているだけで多くのデータが自動的にやり取りされます。動画の自動再生やショート動画の連続視聴、高画質な動画・写真の投稿は特にデータを消費します。
ライブ配信の長時間視聴もデータ通信量が多くなる理由の一つです。
» LINE電話のデータ通信量を節約する方法や設定の見直しを解説
データ通信量の節約方法

データ通信量を節約する方法は以下のとおりです。
- Wi-Fiを活用する
- アプリの設定を変更する
Wi-Fiを活用する
データ通信量を節約する最も効果的な方法はWi-Fiを積極的に使うことです。Wi-Fi接続時の通信は携帯電話会社のデータ通信量としてカウントされません。普段からWi-Fiに接続する習慣をつければデータ通信量を大幅に節約できます。
動画の視聴やアプリの更新など、データ通信量が多くなる作業はWi-Fi環境で行うよう心がけてください。外出先で動画や音楽を楽しむ場合は事前にWi-Fiでダウンロードしておくとデータ通信量を節約できます。カフェや商業施設が提供するフリーWi-Fiを活用することもおすすめです。
» Wi-Fiを使ってスマホのインターネット環境を快適にする方法
アプリの設定を変更する
アプリの設定を見直すだけでデータ通信量を効果的に節約できる場合もあります。アプリのバックグラウンド更新や自動アップデートは気づかないうちにデータ通信量が増えてしまう原因です。動画の自動再生やデータの自動ダウンロード設定をオフにすればデータ通信量を効果的に節約できます。
動画の画質設定の見直しや地図のオフライン利用もデータ通信量を節約する方法の一つです。
データ通信量に合った料金プランの選び方

データ通信量に合った料金プランの選び方を以下の方に向けて解説します。
- メール・メッセージ中心の方
- SNS・Web閲覧が中心の方
- 動画視聴・オンラインゲームが中心の方
» 1か月のスマホデータ使用量の平均とは?
» スマホの通信量を節約する方法を解説
メール・メッセージが中心の方
メールやメッセージのやり取りが中心なら、月に1〜3GB程度の小容量プランがおすすめです。文字だけのやり取りは動画の視聴と比べて使うデータ量が少ないからです。自宅や職場のWi-Fiを上手に使えば外出先でのデータ通信量は最小限に抑えられ、スマホ代を安くできます。
格安SIMには小容量プランや段階性プランなど、データ通信量が少ない方向けの料金プランがあります。メールやメッセージが中心の方は格安SIMへの乗り換えも検討してみてください。
SNS・Web閲覧が中心の方

スマホでSNSやWebサイトを頻繁に閲覧する方には、月に5〜20GB程度の中容量プランがおすすめです。InstagramやX(旧Twitter)などは写真や動画が多く表示されるため、データ通信量が増える傾向にあります。
外出先でもデータ通信量を気にせず利用したい場合は容量が大きめのプランを選んでください。Wi-Fiのない環境で毎日1時間以上スマホを使う方は10GB以上のデータ容量があると安心です。SNSアプリ内のデータ通信量を制限する設定を活用することもおすすめです。
動画視聴・オンラインゲームが中心の方
動画視聴やオンラインゲームを楽しみたい方には、大容量プランやデータ通信量が無制限の料金プランがおすすめです。動画やオンラインゲームはメールやSNSに比べて大量のデータを消費します。データ容量が少ないプランだと通信制限がかかり、快適に動画視聴やオンラインゲームを楽しめません。
動画視聴やオンラインゲームを快適に利用したい方は月に20GB以上使える料金プランを選んでください。Wi-Fiやダウンロード機能を活用することも動画視聴やオンラインゲームを快適に楽しむコツです。特にオンラインゲームを楽しむ方はデータ容量に加え、通信の速度や安定性も考慮する必要があります。
データ通信量に関するよくあるトラブルと対処法

データ通信量に関するよくあるトラブルと対処法について以下を解説します。
- データ通信量が急に増加した
- データ警告や制限が表示された
データ通信量が急に増加した
データ通信量が急に増加した場合は何にデータを消費しているかを確認する必要があります。気づかないうちにデータを消費している原因として、以下の5つが考えられます。
- OSやアプリの自動アップデート
- クラウドへの自動同期
- Wi-Fiの接続切れ
- テザリングの切り忘れ
- Wi-Fiアシスト機能の作動
スマホの便利な機能がデータ通信量を増加させているケースは多くあります。スマホ本体やアプリの設定を見直し、不要な機能はオフにすることをおすすめします。
データ警告や制限が表示された
データ警告や制限が表示された場合はWi-Fiに接続することで快適にインターネットを利用できます。データを追加購入することも通信速度を回復させる方法です。データ警告や制限が毎月表示される場合は料金プランが合っていない可能性があるため、料金プランの変更も検討してください。
アプリの設定を見直すことでデータ通信量を節約できる場合もあります。データ警告や通信制限の通知が来ても慌てずに対処しましょう。
データ通信量に関するよくある質問

データ通信量に関するよくある質問は以下のとおりです。
- ストリーミングサービスでどれくらいのデータを消費する?
- アプリのアップデートによるデータ通信量はどれくらい?
ストリーミングサービスでどれくらいのデータを消費する?
ストリーミングサービスで消費するデータ通信量は利用するサービスや画質、音質によって異なります。動画は音楽よりも多くのデータ量を使い、高画質であるほどデータ通信量が増える傾向にあります。主なストリーミングサービスを1時間利用した場合のデータ通信量の目安を以下の表にまとめました。
ストリーミングサービス | 標準画質(音質) | 高画質(音質) |
---|---|---|
YouTube | 約0.5GB | 約3GB |
Netflix | 約0.7GB | 約3GB |
Amazon Prime Video | 約0.7GB | 約1.8GB |
Spotify | 約0.05GB | 約0.15GB |
外出先では動画の画質を下げるなど、状況に合わせて設定を変更することでデータ通信量を節約できます。
アプリのアップデートによるデータ通信量はどれくらい?
アプリのアップデートで消費するデータ通信量はアプリの種類や更新内容によって変わります。LINEやInstagramなど、SNSアプリの小規模なアップデートは数十MB程度のデータ通信量です。ゲームアプリや新機能が追加される大規模なアップデートでは、数百MB〜1GBを超えることもあります。
iPhoneやAndroidのシステム更新にかかるデータ通信量は2〜5GB以上が一般的です。モバイルデータ通信でシステムを更新する際は、契約プランによって通信制限がかかる恐れがあるため注意してください。
データ通信量を理解してスマホを使いこなそう

スマホ代を安く抑えるにはデータ通信量を適切に把握して管理することが大切です。データ通信量はスマホの設定画面や各携帯電話会社の公式ページから確認できます。Wi-Fiの活用やアプリのバックグラウンド更新の設定をオフにすることでデータ通信量の節約が可能です。
スマホの使用状況を確認してライフスタイルに合った料金プランを選べば、毎月のスマホ代を安く抑えられます。